ゆれる

ソウルフードはなんですか。と聞かれたら、間違いなく「鳳翔。えびそば。」と答えるだろう。
好きすぎて、きっと静かに言い放つと思う。
何を食べても美味しいと思っている。母親レベルで信用している。昨夜ゆうこりんは「ふかひれラーメン」を食べて後悔していたけれど。

週末に深夜の少し猥雑な感じのする店内のなかにうもり、その感じが嫌いではなく、やはり私はjumbleなものに寄るのだなと思う。

一緒に行った てっちゃんさんが、初対面とは思えないほどあまりにも話しやすく、自分でも驚くほどたくさん話をした。

奥さんにされること、そのあと思うことの話がたまらない。

帰り。カーステレオから。

black wood band

ゆらゆらと揺れ ただよう旋律が深く落ち着く。

集中して聴いていると目眩がするほどに、彼らの音楽には息継ぎがないし永遠に続く感じがする。
同じ旋律なのにあらゆる感情を連想するのは何故だろう。

音楽そのものが、パブに来る客の人生のようだ。
歌詞もなく、笑い演奏し笑い聴く。

笑い話し つどい、彼らや自らが隠すなにかを本当はわかっていて、音楽家は心地よくゆらしあやし昇華させ、なのに感傷させることをする。

魔法使い。

サディスティックで、溶けそうなほどにやさしい。