猛烈な天
パワースポット(私の)、草野心平記念館。
自宅から車で5分、そしてとても静かなので集中して勉強や本を読みたいときはここの資料室が良い。
草野心平、詩人としては素晴らしい功績を残した人だけど、人としては色々ツッコミ所も多く味わい深い。
実際、小川で彼を実際に知っている人も、賛否両論。
宮沢賢治とは今で言う会った事はないが「メル友」で、心平がお金に困窮し「アメリカ式の農業を営んでいると勘違いしていた」当時結核の療養中の賢治に「コメイッピョウタノム」とか電報打っちゃったり(結局賢治の顔を初めて見たのは彼の葬儀の遺影だった)
その前も賢治に会いに行こうと思って電車に乗ったら、間違えて新潟行きの電車に乗って「もう会いに行かない!」とか逆ギレしたり
書店や居酒屋など、お店をいくつも経営するがすぐ潰すを繰り返し、やっと晩年になって穏やかな生活を手に入れて。
勢いで人生を生きちゃった(生きた、ではなく、生きちゃった)ところとか、見切り発車するとことか
ため息つくタイミングに、どうしても共感・・する。
しかしながら彼の書く詩は、力強く大きい。
常設展も、いきなり全力でかっこいい展示のしかたしてるし、お薦めなんです。
来月からの企画展「火の車展」も個人的にドンピシャ。
彼が経営していた居酒屋「火の車」。文壇人が集まった4畳位の小さい店、記念館では細部にわたって再現してます。
そう、コーマック・マッカーシーが書いた小説「ザ・ロード」の会話の部分、一言一言ブツブツと切れる文体に、なんか詩みたいだなあ、誰の詩だっけとずっと思ってて
こないだ完全に判明した。
草野心平の詩の文体と似てるんだ。(私の勝手な、あれだけど)
すっごい小さな発見だったけれど、2年越しの疑問だったので、たっぷり充実感を覚えましたです。
- 作者: コーマック・マッカーシー,黒原敏行
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