浅田次郎

今日はなんだ、私、更新しすぎじゃないか。

浅田次郎の新刊出てた、蒼穹の昴から中原の虹、の続編。

「マンチュリアン・リポート」…。

浅田次郎は、きんぴかシリーズから読み始め、プリズンホテル、天切り松、蒼穹の昴からの中原の虹、地下鉄に乗ってやら壬生義士伝日輪の遺産、その他多分ほとんど読了している(と思う)

江戸落語の好きな私にとって、彼の描く江戸らしいぶっきらぼうでシビアながらも暖かい人情話や、やくざな話はもう大好物で。
そして戦後の荒々しい生に対する欲求や執着、忘れたい事柄に対する心の葛藤の描写はまるで、目の前で見ているような錯覚を覚えるほどに切なく、リアルだ。

・・・・それにしても、だ。

蒼穹の昴の完成度があまりにも高く、私の読解力の問題もあって、中原の虹で初めて浅田作品で「???」を少しだけ味わう。
もったりしてて塩気のない、甘い醤油ラーメンみたいだと思ったけど、最近やっと読み込めてきた。

何度も何度も読み返すここ1年。

続編は、すっごい気になるけど…。まだ早いな。

あと、浅田作品は上記した順番で読むと、同じ作家と思えないと驚愕する。もしこれから読む方がいたら、この順番がいいと思う。

鉄道員」から「プリズンホテル」に行った友達が、あんな涙する作品書いた人なのに…それ期待してたのに…とか、そんな展開になるので注意です。

私に言わせりゃ、プリズンホテルなんか超傑作だよ!と言い切ってみたけどね。

ひとそれぞれ。

プリズンホテル 1 夏 (集英社文庫)

プリズンホテル 1 夏 (集英社文庫)