真夜中

灯りをつけたまま眠ってしまっていた。携帯の時計は午前3時過ぎと表示していた。
くつ下を履いて、ストールをぐるぐる巻いて、家から歩いて10秒くらいのコンビニ。
真夜中の外はものすごく空気が冷たく、少しかけた月がぼんやりと浮かんでいて、くつ下を2枚履いてくればよかったなあと後悔した。

クールマイルドと、あとなにか飲み物をと迷いアルコールの冷蔵庫の前に立ったけれど、あまりにも寒いので暖かい紅茶をレジにおいて夜勤のおじさんと話をした。

外に出て月をまた見ながら帰って、たばこを1本吸って、紅茶を握りながら眠った。

朝起きて、なんだか夢の中で出かけていたようだと思ったけれど、どうでもいいが写真を撮っていたし、ぎんぎんに冷えていたが紅茶はちゃんとあったから、夢ではなかったと思い直した。

夢みたいに消えることもあれば、消えないこともある。

さっき強めの地震があって揺られながら思ったことは、いま以上悔いたくない、だった。

それでもきっとこれからも悔いるのだろう。でもいやだ。

あせらないことだと思う。今できることは目の前にある。

紅茶は会社にもってきて、冷たいまま飲んだ。