1週間と5日

震災から12日目。

車のハンドルが取れないほどの揺れ。

かろうじて車を降りるが、屈まないと歩けないほどの揺れ。

ラジオから聞こえる「大津波警報」、アナウンサーのほぼパニックになっている声。

会社の、映りが悪いテレビからは、波が引いていく相馬の海。

永崎・薄磯・岩間は壊滅だ、との声。

少し前に、ゆかねえと「地震あったらいわきやばいよね」って話してたばっかりだったね、原発に関しては。

地震津波原発事故・なんだこれって、毎日思う。悪夢を見ているようだった。

放射能漏れのニュースは本当に、生涯忘れることができないほどの恐怖で。

家族と修復不可能かと思うくらいの家族会議の末、私達家族はいわきの自宅にいる。

放射能の数値も低く、教えてもらい、実際に自身のスクリーニング検査もし、調べ、納得した。

命が助かって、自宅も損壊のない私に出来ることは、小さなお手伝いと、ひとりで感傷に浸らないこと。

まずは、普通に仕事を始めた。

田町のバイト先は再建が無理かもしれないとのこと。古いからね、ビル…。

マスクは長時間外にいない限り、していない。

これから、若い(とは、いばって言えないけど)私たちの力が、いわきに必要。

この思いだけを信じて、がんばろうと思う。

再建できるよ。

市歌にもあるじゃん。

若いまちいわき、伸びてゆくいわき。