「やがて、陽が落ちる。それでもしばらくは西に明るさがあるが、東の闇に追いかけられ、ゆっくりと飲み込まれると、それが夜だった」/ 沢木耕太郎 深夜特急
駅には「さっきまで人がいた」感じがした。駅員室の電気は点いていたし、待合室のなかは少し暖かかったから。
でもそこには誰もいなくて、駅ぜんぶが 抜け殻 みたいに見えた。行く時間、完全にまちがえたなと思った。
この少し前の写真を眺めていたら、深夜特急を読みたくなって、本棚から引っ張りだして読み中。
中学生の頃に買った文庫本なものだから、表紙はぐずぐずでいろんなシミがついている。